中国内モンゴル自治区通遼市でこのほど、砂漠の砂を太陽光発電の材料にする生産ラインが試験生産を開始した。中国新聞網が伝えた。
この生産ラインは中建材通遼珪砂工業によるもので、プロジェクトの総投資額は2億元(1元=約20円)に達する。純度の高い精製を行い、最終的に二酸化ケイ素の純度を99.5%以上、酸化鉄を0.01%(100ppm)未満とし、「太陽光発電用の砂」の指標要求を満たす。
同社の姚楽副総経理は「生産ラインの試験生産・調整作業が着実に進められている。各種調整指標は予測した効果を発揮しており、間もなく正式な生産段階に入る。プロジェクトの稼働後、太陽光発電用の砂の年間生産量は30万トン、低鉄長石は20万トンで、年間売り上げは2億元になる」と説明した。
同市ホルチン左翼後旗工業・情報化局の于暁峰局長は「現地の珪砂の確認埋蔵量は350億トンで、このプロジェクトが現地にもたらす影響は大きなものとなる」と述べた。
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