中国国家発展改革委員会によると、新型エネルギー体系や新型電力システムの構築を支援し、新エネ車と電力ネットワークの融合を促進するために、同委員会、国家エネルギー局、工業・情報化部(省)、国家市場監督管理総局が今後、中国国内で新エネ車と電力ネットワークの融合大規模応用試験を実施する。人民網が報じた。
概要によると、「イノベーション主導、先行試験」の原則に基づき、新エネ車の秩序的な充電を全面的に推進し、V2G(EVから電力網への送電)事業の規模を拡大する。また、新エネ車と電力ネットワークの融合応用を充実させ、都市を中心として、大規模化した持続可能な新エネ車と電力ネットワークの融合政策メカニズムを整備する。V2G事業を主体として、技術が先進的で、モデル構造が明確で、再現・普及可能なビジネスモデルを模索し、市場化メカニズムを通じて、新エネ車・電力ネットワーク融合の大規模発展をけん引することを目指す。
試験事業に参加する地域は、ピーク時とオフピーク時の電気料金の時間帯別制度を全面的に実施し、充電に使われる電力の60%以上をオフピークの時間帯に集中させるよう取り組む。特に、個人用充電ポールでの充電に使われる電力の80%以上をオフピークの時間帯に集中させる。試験事業に参加するV2G事業の放電総出力は原則的に500キロワット(kW)以上、年間放電量は10万キロワット時(kWh)以上とする。ただし、中国西部地域は状況に応じて数値を下げることができる。