2024年09月24日-09月30日
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月の完全なX線画像、初めて宇宙から受信

2024年09月24日

 中秋節の17日、中国のアインシュタインプローブ(EP)宇宙X線天文台は、月のX線画像を初めて宇宙から受信し、X線バンドによるこれまでとは違った月の姿を「観賞」した。中央テレビニュースが伝えた。

 これらの画像はEP衛星の「風行天」X線電波望遠鏡(FXT)によって得られたものだ。中国の科学者が独自開発した宇宙望遠鏡を使い、完全な月のX線画像を取得したのは今回が初めてとなった。

 EP衛星は中国科学院宇宙科学(2期)戦略的・先導的テクノロジー特定プロジェクトが立案・実施する宇宙科学衛星シリーズの重要ミッションの一つだ。中国が主導し、欧州宇宙機関、独マックス・プランク地球外物理学研究所、仏国立宇宙研究センターが国際協力の形で衛星の開発・製造に参加している。このうち「風行天」は、EP衛星に搭載された2つの科学ペイロードの一つで、中国科学院高エネルギー物理研究所が研究を主導した。

 
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