2024年09月24日-09月30日
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中国、オゾン層破壊物質を累計約62万8000トン削減

2024年09月25日

 中国生態環境部(省)は「オゾン層保護のための国際デー」の16日、中国が1991年に「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」に加入してから削減したオゾン層破壊物質は累計約62万8000トンに上り、発展途上国の削減量の半分以上を占めたと明らかにした。科技日報が伝えた。

 二酸化炭素(CO2)換算で260億トン余りの温室効果ガスの排出を抑制し、世界のオゾン層の段階的回復や気候変動の緩和に積極的な役割を果たした。

 1987年に締結された同議定書は、世界的な行動によりオゾン層破壊物質の生産と使用を段階的に中止することを目標とする。同議定書の締約国は2016年にキガリ改正を採択し、世界的な温暖化を引き起こす強い温室効果ガス「ハイドロフルオロカーボン(HFCs)」の管理・抑制と削減を決めた。科学的な評価によると、国際社会がキガリ改正の管理・抑制要求を履行すれば、2100年までに世界の平均気温の上昇を最大0.5℃抑制することができる。

 生態環境部の資料によると、中国は複数の措置でHFCsの管理・抑制の履行を推進している。2021年にキガリ改正を受け入れてから、HFCs輸出入許可管理制度を構築し、これを厳格に実施しており、毎年3万回近くのHFCs輸出入審査・批准を実施し、CO2換算で約145万トンとなる延べ59回のHFCs潜在的違法貿易を阻止している。

 また中国はHFCs管理・抑制履行の科学技術研究を強化している。例えば山東省長島などの地域ではHFCsやオゾン層を破壊する物質の大気監視ネットワークの整備を段階的に進めており、中国における条約履行の効果評価や予測・警告評価システムの構築を目指している。また、自動車や家電などの業界においては、HFCsの代替品や代替技術の研究開発を加速させ、条約の履行を通じて産業の転換と高度化を推進している。

 
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