22日に開かれた「第2回宇宙医学フロンティアフォーラム」で、中国が特色ある宇宙栄養サポートシステムを構築し、未来の深宇宙探査ミッションに向けた戦略的技術の蓄積を行っていることが明らかになった。新華社が伝えた。
有人宇宙船「神舟18号」の乗組員は今年の中秋節(旧暦8月15日、今年は9月17日)、中国の宇宙ステーションで、蓮の実あんの「宇宙月餅」や羊肉、ジャガイモと牛肉の煮込み、豚肉の煮込み、餅菓子などを味わった。これらは地上サポートチームが各宇宙飛行士の好みに合わせて準備した特製の「中秋節のご馳走」だ。
中国宇宙飛行士科学研究訓練センターの李瑩輝氏は「宇宙ステーションにおける中国料理の産業化重要技術のブレイクスルーを実現し、中国料理を宇宙の食卓に取り入れ、宇宙飛行士が遠く離れた宇宙でも家庭の味を楽しめるようにした。中国はさらに栄養調整技術を高め、無重力などによる人体の生理学的問題に対応した飛行栄養供給量基準を開発し、宇宙飛行士の180日以上にわたる健康的な飛行を全力でサポートする。また、軌道上での機能性宇宙食重要技術のブレイクスルーを実現し、抗酸化、免疫増強、疲労回復、腸内細菌調整の作用がある機能性宇宙食を開発し、宇宙飛行士の適応力向上を後押しする」と説明した。
宇宙ステーションでの滞在と比べると、月面滞在はより厳しい補給の課題に直面する。地球から遠く離れることでコストが増加し、適時性が低下するからだ。
同センターの臧鵬氏は「未来の深宇宙探査ミッションに向けた戦略的技術を蓄積するために、中国は軌道上での調理や地球外生存に向けた新型食品開発の重要技術研究を行っており、将来の長期的な地球外生存をサポートする」と述べた。
画像は人民網日本語版(CCTV提供)より