地球観測に関する政府間会合(GEO)中国事務局のデータによると、中国は2016年以降、GEOの枠組み内で世界36カ国で起きた53回の重大自然災害に対し、災害後観測とデータ支援サービスを実施した。その中で、30基以上のリモートセンシング衛星を使用し、災害状況の検証と分析・評価のためのデータ取得、共有、分析を実施した。新華社が伝えた。
これは23日に浙江省杭州市余杭区で行われた2024年地球観測に関する政府間会合活動計画プロジェクトシンポジウムで明らかになった。
GEOは2005年に設立。地球観測分野で最大規模の政府間協力機関で、中国はその創設国とアジア・オセアニア地域を代表する共同議長国となっている。
中国科学技術交流センターの高翔主任は「GEOは10年以上にわたり世界各国のグローバル統合地球観測システムの能力構築における開発機会を提供してきた。創設国の中国は常にGEOの活動を非常に重視している。各国と協力してグローバル統合地球観測システムの建設を推進し、『データ共有』から『ナレッジサービス』への転換を促進している」と述べた。
シンポジウムではさらに、地球観測データ、ナレッジ、人工知能が国境を越え、人類社会に利益をもたらすよう呼びかける「GEO中国杭州共同行動イニシアティブ」が発表された。
今回のシンポジウムはGEO事務局と中国科学技術交流センターが共催。中国や米国、EUなどのGEO加盟国(地域)および国際機関の代表計400人が参加した。