中国でこのほど、「2024年サイバーセキュリティ産業人材発展報告」が発表された。報告によると、サイバーセキュリティ人材が不足している状況下で、中小企業がデジタル化へのモデルチェンジを行っているため、サイバーセキュリティ業務が成長期に入り、人材の需要がさらに高まっている。中央テレビニュースが伝えた。
報告によると、中国ではサイバーセキュリティの人材育成が加速しており、今年6月時点で、高等教育機関626校がサイバースペースセキュリティに関する学科を開設している。また、30歳以下のサイバーセキュリティ従事者の割合が徐々に高まっており、サイバーセキュリティ産業の主力となっている。
人材需要の高まりに合わせ、高等教育機関も、専門機関やサイバーセキュリティ企業との協力を強化し、学生が実践能力を身に付け、就職の競争力を高めるようサポートしている。
サイバーセキュリティの分野別では、運営人材の求人の割合が最も高く29.4%となっており、以下、サイバーセキュリティ構築、データセキュリティと続いている。例年の求人と比べると、データセキュリティ人材は、ポストが多いものの、ハードルも高いという特徴がある。また、通信ネットワークデバイスや通信キャリア付加サービス、自動車製造といった業界においても、サイバーセキュリティ人材の需要が高まっている。