2024年10月01日-10月04日
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中国初の水素エネルギースマート都市間高速列車が登場

2024年10月01日

 中国初の水素エネルギースマート都市間高速列車車両「CINOVA H2」が、ドイツ・ベルリンの鉄道技術見本市「イノトランス2024」で披露された。同列車は水素動力を採用し、走行中の「ゼロカーボン」排出を実現する。また、運行速度や旅客輸送能力、航続距離などの重要性能で高いパフォーマンスを示しており、非電化鉄道旅客輸送設備のグリーン高度化に新たな原動力を注入する。科技日報が伝えた。

 車両は中車青島四方機車車両が開発した。同社の梁才国チーフデザイナーは「車両は水素燃料電池を搭載し、水素と酸素の電気化学反応で電気エネルギーを生み出す。世界の類似製品と比べると、輸送量がより多く、走行速度がより速く、航続距離がより長い」と説明した。

 列車は4両編成で、960キロワット(kW)の大出力水素燃料電池を搭載。連続運転速度は時速160キロで、最大運転速度は時速200キロに達する。列車の航続距離は時速160キロで1200キロ、時速120キロで2000キロ、時速80キロで3000キロとなる。水素の充填速度も速く、1回の充填に15分しかかからない。

 梁氏は「車両の水素燃料電池はすべての反応プロセスにおいて水しか生み出さない。列車は走行中にカーボンを排出せず、いかなる大気汚染物質も発生させない。年間平均走行距離を30万キロと想定すると、列車1本当たり年間でCO2排出量を約730トン減らすことができ、これは面積約37.8ヘクタールの植林に相当する。水素燃料電池の反応によって排出された水は浄化処理により再回収され、列車内で水として使われる。また、水素燃料電池の冷却廃熱はリサイクルすることで、冬の暖房に用いることができる」と語った。

 
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