2024年10月01日-10月04日
トップ  > 科学技術ニュース >  2024年10月01日-10月04日 >  思考ができる人型ロボット「啓江2号」が発表

思考ができる人型ロボット「啓江2号」が発表

2024年10月01日

 中国安徽省合肥市でこのほど、スマートロボットエコシステム大会兼中国人工知能(AI)学会スマート意思決定専門委員会設立大会が開催された。会場では、江淮先端技術協同イノベーションセンターが独自開発した人型ロボット「啓江2号」が発表された。新華網が伝えた。

 同センターで清華大学教授の劉厚徳氏は「このロボットは身長180センチ、体重60キロで、38個の自由度を持ち、複数の視覚認識センサーや高精度慣性測量ユニット、高精度6次元力センサーを搭載している」と説明した。

 今年7月に発表された「啓江1号」と比べると、2号は強靱なボディや俊敏な小脳などを持つ。劉氏は「ロボットが持つ38個の自由度とは、人類の38個の関節に相当する。これに複数の視覚認識センサーや高精度慣性測量ユニット、高精度6次元力センサーを合わせることで、人類が手足で行う基本的な動きや、服を畳んだり、蓋を開けて水を注いだり、皿を拭くといった細かい動きが可能になり、凸凹のある道もまっすぐ歩くことができる。さらに『思考と意思決定』の機能を持つ」と述べた。

 劉氏によると、この人型ロボットは工業生産や高齢者介護サービスのシーンに対応する。「勤勉な機械労働者」や「親密で高効率の家事代行ロボット」としての活躍が期待できるという。

「啓江2号」(左)と「啓江1号」(右)

清華大学
 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

上へ戻る