2024年10月01日-10月04日
トップ  > 科学技術ニュース >  2024年10月01日-10月04日 >  スマート溶接ロボットで作業効率が30%向上

スマート溶接ロボットで作業効率が30%向上

2024年10月02日

 中国広東省深圳市の建設現場では、10台のスマート溶接ロボットが同時に溶接作業を行っている。科技日報が伝えた。

 鉄骨構造の建築物の施工において、溶接はプロジェクトの品質に関わる非常に重要な工程だ。溶接工の技能と経験に影響され、品質が不安定になることも多い。

 中建五局Cタワープロジェクトチーフエンジニアの単宏偉氏は「われわれのプロジェクトで使用している溶接ロボットは、高精度のラインレーザーセンサーを搭載している。溶接の開先を自動で識別でき、誤差を1ミリ以内に制御でき、溶接の接点が非常にきちんとしている」と述べた。

 今回投入されたフレキシブル溶接ロボットは、中建鋼構が研究開発した。ロボット投入後の作業効率は約30%向上し、1回での合格率は99.5%に達した。また、従来の溶接技術と比べ、約20%の省エネ・排出削減が可能になった。

 プロジェクトは現在、15台の溶接・錆取りロボットを投入している。これらのロボットは主に約7000トンの鉄骨部材の現場で溶接作業を行っており、プロジェクトの柱部材の約90%を占める。

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

上へ戻る