中国重慶市で9月28日に開かれた「第3回宇宙服技術フォーラム」の開幕式で、中国有人宇宙プロジェクト弁公室は月面用の宇宙服デザインを初公開し、名称を一般公募すると発表した。新華社が伝えた。
月面用の宇宙服は全体的に金属の光沢があり、腕と脚に入っている赤いラインが、視覚的な力強さを加え、スリムな印象を与えている。腕に入っている赤いラインは、天空を舞う天人「飛天」の天衣の姿を、腰から脚に沿って下に伸びる赤いラインは、上昇するロケットの下から噴き出る炎を、それぞれイメージしており、宇宙に向かって勢いよく飛び立つイメージに仕上がっている。
中国の有人月探査プロジェクトでは、月面着陸の段階的ミッションが既に始まっており、2030年までの月面着陸を目指している。
中国宇宙飛行士科学研究訓練センターの劉東岳氏は「宇宙服の開発には幅広い分野と複雑な技術が関わっている。現在、これを独自開発できる能力を備えている国は世界でも数カ国しかない。これまで中国の宇宙飛行士17人は、第一世代、第二世代の宇宙服『飛天』を着用して船外活動を17回行い、宇宙ステーションの建造と効率的な運営を力強くサポートしてきた」と説明した。