中国新疆ウイグル自治区ウルムチ郊外にある試験農場で、新疆農業科学院がカラフルポテトの栽培に成功した。科技日報が伝えた。
永豊鎮永盛村にある同科学院のジャガイモ品種育成拠点を訪れると、研究者が収穫作業を行っていた。
同科学院総合試験場作物無毒化急速繁殖研究室長の劉易研究員は「この試験農場では現在、720種以上のジャガイモを栽培している。収量や熟度、用途などの違いに基づき、5つの優良品種、10以上の特徴的な品種、390以上の優良系統を選別した。これらは今後のハイブリッド育種や優良品種のモデルの貴重な遺伝資源となる」と説明した。
近年のヘルスケア産業の発展に伴い、研究者はより栄養が豊富なカラフルポテトの育成も試みている。試験場の農業技術者である李江濤氏は「カラフルポテトの色は自然に成長してできたものだ。切るとカラフルな中身が現れ、不思議な色を示す。研究者は現在、新疆での生育に適した高収量優良品種を選別・育成しており、今後の大規模な普及に期待している」と述べた。
同試験農場では今年、「黒金剛」「疆薯2号」「国紅」など計10種以上のカラフルポテト品種を栽培している。皮が赤く果肉が黄色いもの、皮が赤く果肉も赤いもの、見た目がムラサキイモによく似ているなど、さまざまだ。
李氏は「カラフルポテトは食感が良く、色鮮やかで、アントシアニンなどの栄養素を豊富に含むことから、市場価格が高く、高い付加価値と開発のポテンシャルを持つ。他のジャガイモにはない加工上の利点もあり、天然色素の抽出なども可能で、明るい発展の見通しを持つ」と説明した。