2024年10月15日-10月18日
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自然環境を活用したカラマイのデータセンター

2024年10月17日

 中国新疆ウイグル自治区初のスマート計算センターが今年3月、カラマイ市クラウドコンピューティング産業パークで稼働した。中国移動通信集団が同自治区で展開する3つのコアデータセンターの一つで、敷地面積は約11.5ヘクタール、計画中のラック総数は1万4000台となっている。人民網が伝えた。

 同産業パーク管理委員会経済技術発展局の陳宇霄副局長は「自治区にはグリーン計算能力を構築するための優位性がある。豊富なグリーンエネルギーは低コストの電力をもたらしており、年間平均気温が低いので、半年間は冷房で機械室の室温を下げる必要がなく、エネルギー消費を大幅に節約できる。土地は比較的安定した準噶爾ブロックに位置し、市内でマグニチュード4.7以上の地震が発生したことがない。カラマイ大学などの大学から産業発展に十分な人材を確保している」と説明した。

 炭和水冷データセンターでは、液体の中にあるサーバーが正常に稼働している。カラマイ炭和網絡科技の金謙総経理は「液冷システムは水流でデータセンターの温度を下げており、風冷システムよりも効率的な冷却効果を提供できる。データセンターフル稼働後のPUEは1.1に近づき、ほぼ最大の省エネ効果が得られる。液冷技術に加えて、低湿度という自然の利点を生かし、新鮮な空気の直接蒸発冷却を実現した」と語った。

 
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