南京大学の譚海仁教授のチームと任爍光能(蘇州)有限公司が製造した1.05平方センチの全ペロブスカイトタンデム太陽電池の定常状態における光電変換効率が28.2%に達し、同サイズの同種電池の記録を更新した。研究成果は14日、国際的学術誌「ネイチャー」に掲載された。科技日報が伝えた。
譚氏のチームはここ数年、0.05平方センチの小面積の全ペロブスカイトタンデム太陽電池の製造でブレイクスルーを続けており、その光電変換効率は最高30.1%に達した。だが、1平方センチ以上の大面積電池の光電変換効率は依然として、ペロブスカイトタンデム太陽電池の商用化の妨げになっている。
譚氏は「28.2%は現在、このサイズの全ペロブスカイトタンデム太陽電池における最高の変換効率だ。この研究はタンデム電池面積拡大製造プロセスにおける効率低下という重要な技術的難題を解決した。これは同種電池の産業化を推進することになる」と語った。