中国鉄路上海局集団によると、浙江省寧波市と舟山市を結ぶ高速鉄道「甬舟鉄道」の金塘海底トンネル舟山側の海面下42メートル地点で、シールドマシン「定海号」が防潮堤の横断に成功し、陸上区間から海域区間の掘削工事に入った。これは海底高速鉄道トンネルが海洋横断を開始したことを示している。科技日報が伝えた。
甬舟鉄道の総延長は76.4キロ。プロジェクトが完成すると、舟山諸島に初めて鉄道が通ることになる。金塘海底トンネルは同鉄道のカギを握る海底トンネルプロジェクトで、東シナ海海域の金塘水道に位置し、全長は16.18キロとなる。
同トンネルのうち、シールド工事区間の長さは11.21キロ。掘削で使用されるシールドマシン「定海号」「甬舟号」は5月に舟山側と寧波側から同時に掘削工事を開始した。「定海号」は東から西へと6270メートル掘削し、「甬舟号」は西から東へと4940メートル掘削する計画だ。2台のシールドマシンは高水圧や複雑な地層を通過し、海底で合流する計画となっている。
サイエンスポータルチャイナ事務局が、中国の科学技術に関するニュース記事を人民網と共同通信の記事より選んで、日々届くフレッシュなニュースとしてお届けしています。
下記よりご覧ください。