このほど開かれた2024四川人工知能(AI)産業イノベーション発展サミットフォーラムで、中国四川省成都市は36件のAIシーン建設需要リストを発表した。科技日報が伝えた。
この需要リストには「蓉易学」教育資源プラットフォームの建設・応用、都市ライフライン安全プロジェクトの建設、AI道路・橋梁点検、シェアサイクルのピーク調整、水資源業界AI大規模言語モデルの構築などが含まれる。これらの実施により、優良教育資源の分散、都市安全リスクの防止効果の低迷、高い道路点検コスト、不均衡なシェアサイクルのピーク期分布などの問題解決が期待される。
同リストには農業大規模モデルの構築なども含まれる。AI技術を利用し、成都地区の農業資源や環境の特徴と結びつけ、データの採取、分析、処理を通じて、信頼できる成都農業大規模モデルの構築を模索し、農業生産に意思決定支援を提供し、農業生産プロセスの正確な制御を実現することにより、生産コストを下げ、資源の浪費と環境汚染を減らす。
同リストにはさらに、都市ガバナンス大規模モデルの構築も含まれる。AI大規模モデルを利用して都市運営の早期警報・モニタリングやスマート分析などを行う。
2023年における成都市のAI産業規模は780億元(1元=約21円)で、過去3年間の年平均成長率は40%以上だった。AI企業は950社に達し、同市ではAIを市内の重点産業チェーンの一つに組み入れ、科学技術イノベーションと産業イノベーションの深い融合を推進し、AI産業の質の高い発展を推進している。