衛星「実践19号」に搭載された「宇宙の種」の種まきがこのほど、中国海南省三亜市崖州区にある南繁育種拠点で行われた。中央テレビニュースが伝えた。
この「宇宙の種」はいずれも厳選された作物の種子で、宇宙船に搭載されて宇宙を旅した。宇宙の特殊環境により種子に変化が生じ、地上に戻った後に再び育種・選択が行われた。
今回まかれた「宇宙の種」は大きく分けて2種類で、重さは計1600グラム。内訳は稲が6品種で各100グラム、トウモロコシが6品種で各166グラムとなっている。
今回まかれた12種の「宇宙の種」は、地上で長時間の育成と検査を経て、複数回の選択・計測を行う必要がある。この過程において、研究者は作物の実際の成長・変化を計測し、遺伝子レベルにおける突然変異も測定し、優れた性状を持つ新材料の育種利用を行い、遺伝的優位性を継続させる。