中国江蘇省無錫市でこのほど開かれた2024世界IoT(モノのインターネット)博覧会で、長江デルタ新エネルギーダブルカーボン研究センターが稼働したことが明らかになった。国際電気標準会議(IEC)国際標準促進センター無錫訓練拠点と、省IoT標準化委員会電力IoT活動チームも同時に設立された。科技日報が伝えた。
長江デルタ新エネルギーダブルカーボン研究センターには現在、著名大学11校、科学研究機関9機関、新エネルギー大手企業15社が入居し、すでに実施された科学研究投資は2500万元(1元=約21円)以上となっている。
同センターは新エネイノベーション共同体を持続的に構築し、新エネ分野のイノベーション資源の共有を推進しており、すでにV2G研究計画プランを共同で作成している。また新エネルギー産業連盟の建設を持続的に深め、効果的で持続可能な運用メカニズムとフレキシブルに共有できる活動スペースを構築し、メンバー間の情報共有、技術交流、市場協力を持続的に推進し、新エネ産業チェーン全体の競争力を高めていく。
今回同時に設立された国際標準促進センター無錫訓練拠点は、IEC国際標準促進センター(南京)と国網無錫電力供給公司が共同で建設した。国網無錫電力供給公司の顧志強副総経理は「我々はここ数年、6件の国家標準、5件の業界標準、8件の団体標準の策定を主導または参加し、国際標準分野の人材を大量に育成した」と説明。「同社の若手従業員3人がIEC国際標準促進センター(南京)での研修に推薦され、電力・電線運用保守やアクティブ・マイクログリッド、V2G技術などの標準策定で豊富な経験を蓄積した」と述べた。