中国は世界最大規模の自動車・新エネルギー車の生産・販売国だ。中国の自動車電子業界は近年、着実に発展し、産業能力が持続的に高まっている。中央テレビニュースが伝えた。
このほど閉幕した第21回中国国際半導体博覧会で、あるテック企業が開発した中国産高性能車載チップが注目を集めた。このほか、一部の中国ブランド自動車メーカーも高性能チップの展開を加速させている。
あるテック企業が開発した「4域融合」チップは、爪ほどのサイズしかない。「4域」とは、自動車のスマートコックピット、スマート運転、車体制御、ゲートウェイ通信の4領域を指す。このチップ1枚で4シーンのスマート連携が実現できる。
このチップはセンチメートル級のサイズだが、2000~5000の精密な工程が必要だ。作業員によると、このチップの汎用能力によって車両システムの複雑さとコストが下がり、システムの信頼性と安定性も高まるという。年内に量産化を実現する見込みだ。
今年1~10月における中国の新エネ車生産台数は前年同期比33%増の977万9000台で、販売台数は33.9%増の975万台だった。自動車の電動化・スマート化・ネット化の流れは、市場の車載チップニーズの持続的な増加をけん引しており、完成車企業が自動車電子、特に車載チップ事業を展開し、深く関与するようになっていることが、産業発展の大きな注目点になっている。中国では現在、十数社の完成車工場が自主開発や共同開発、投資により車載チップ事業に進出しており、車載チップの研究開発および車載のペースを大幅に向上させている。