このほど開かれた、国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)の中国コーナーで開催された「メタンガス排出削減における中国の積極的な取り組み」をテーマとしたサイドイベントで、100人を超える中国と外国の専門家が、メタンガスの測定・報告・検証(MRV)システムの構築、国際協力、技術移転などの課題について議論した。新華社が伝えた。
今回のイベントでは、メタンガスの排出削減における課題について議論が行われ、メタンガスの排出削減に関する中国と国際社会の積極的な取り組みが示され、世界的なメタンガス削減に向けた取り組みに新たな原動力が注入された。
中国生態環境部(省)の趙英民副部長はあいさつで「中国は『メタン排出削減行動計画』の発表後、目標とタスクの実施を着実に推進し、メタン排出係数の現地化研究を深め、MRVシステムなどの能力構築を強化し、石炭鉱山のガス制御に関連する政策と標準システムの継続的な改善を行ってきた」と紹介。今回のイベントをプラットフォームとして、気候変動に共同で対応するために世界のメタン排出削減の実践を共有するよう呼びかけた。
米環境防衛基金(EDF)グローバルエネルギートランジションのデレク・ウォーカー副総裁はあいさつで「われわれは中国の生態環境部や科学研究機関、地方政府、企業との協力をさらに深め、中国のメタン排出削減の取り組みを支援し、世界の気候目標の実現を共同で推進したい」と述べた。
2023年11月、中国政府は「メタン排出削減行動計画」を発表し、気候変動に積極的に対応する態度を示した。中米両国の「気候危機への対応協力強化に関するサンシャインランド声明」でも、メタンガスの排出削減を推進する政策と取り組みを加速させることが明確に打ち出されている。