中国長城工業集団によると、中国初の全電気推進通信衛星「亜太6E」がこのほど、軌道上でインドネシアに引き渡された。同衛星はインドネシア全域をカバーし、同国に高コストパフォーマンスの高スループット広帯域通信サービスを提供する。光明日報が伝えた。
同衛星は中国宇宙技術研究院が「東方紅3号E」プラットフォームを利用して開発。同プラットフォームの1基目で、軌道上での寿命は15年、通信容量は約30Gbpsとなる。同衛星は2023年1月13日に「長征2号丙」キャリアロケットで予定の軌道に打ち上げられ、今年7月に軌道上での技術検収・評価・審査と地上システム最終検収・評価・審査に合格。その後、インドネシアのユーザーによって天地全システムテストが行われた。
「東方紅3号E」「東方紅4号E」「東方紅5号」プラットフォームによる中国製通信衛星ラインナップの持続的な改善に伴い、中国の宇宙事業はグローバル化発展のコアコンピタンスを持続的に強化している。「亜太6E」の引き渡しにより、中国製「東方紅3号E」プラットフォームと東方紅の全シリーズが国際・国内市場でブランドイメージと利用者からの評価を高めることが期待される。
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