中国広東省深圳市竜崗区坪地街道に位置する「深圳国際低炭素シティ」は、総面積は57平方キロで、1平方キロの中核エリアや拡張エリアなどで構成される国家低炭素シティ(タウン)モデルプロジェクトだ。人民網が伝えた。
同プロジェクトは中欧都市化協力フラグシッププロジェクトから発展し、2013年から複数の国際低炭素フォーラムを開催しており、グリーン・低炭素技術協力を示すグローバルな舞台となっている。
深圳国際低炭素シティは、深圳で唯一、グリーン低炭素発展を特色とする重点エリアとして、省エネ・環境保護の理念を示している。シティ内には建築物の外壁の植生や、音声の強弱により照明の明るさを調節するラッパインタラクション装置、さらにエネルギー消費量を35%減らす磁気浮上式エアコンなどが設置されており、会展センターでは。窓の外にある低速ファンが作り出した弱い気流によって室温を2~3度下げている。パーク内に設置された風力・太陽光相互補完照明は、日中は太陽光と風力によって発電し、これを蓄電装置に集めて夜間の照明に用いている。
会展センターの会議室には、微細藻類を利用して炭素を固定し、酸素を供給する微細藻類酸素バーがある。藻類の炭素固定能力は樹木の数十倍で、藻類の光合成を利用することで微細藻類酸素バーは室内環境を「天然の酸素バー」へと変化させており、人員の密集によるめまいや酸欠などを防ぐことが期待される。
現地を訪れたギリシャ人記者は、低炭素パークのグリーン技術に深い印象を受け、「再生可能エネルギーから環境にやさしい都市計画に至るまで、パークは各方面で気候変動対応の将来を見据えた考え方を反映している。特に科学技術と自然の調和的なデザインは、人類の利益と生態バランスに同時に配慮する都市のライフスタイルを生み出した」と語った。
(画像提供:人民網)
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