2024年12月02日-12月06日
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7500立方メートルの液化CO2輸送船が引き渡し

2024年12月06日

 中国が独自に設計・建造した7500立方メートルの液化二酸化炭素(CO2)輸送船「北極光先鋒号」がこのほど、遼寧省大連市で引き渡された。同船は、中国船舶集団大連船舶重工集団有限公司がノルウェーのNorthern Lights社のために建造したもので、引き渡し後は欧州のCO2回収と貯留計画に活用される。新華社が伝えた。

 CO2の回収と貯留は「ダブルカーボン」(CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)を実現するための重要な手段の一つだ。「CO2を海底に閉じ込める」とされる海上CO2地質貯留とは、回収したCO2に加圧して海上CO2貯留プラットフォームまで輸送し、海底の地層に注入してCO2を大気や海水から隔離するというものだ。CO2は深海の底層で封じ込められ、溶解・吸着・鉱物化されることで、恒久的に貯留される。

 液化CO2輸送船は、海上CO2地質貯留のための重要な装置だ。今回引き渡された北極光先鋒号は、全長130メートル、型幅21.2メートル、構造用喫水8メートル。マイナス35℃の低温にも耐えられる特殊な材料で作られた2つの全圧式C型液化貨物タンクを備えており、7500立方メートルの液化CO2を積載できる。同船は引き渡し後、欧州の産業分野で排出されたCO2を、ノルウェー西海岸のCO2受け入れターミナルまで輸送し、処理後に海底地下2600メートルに注入し、恒久的に貯留する。

(画像提供:人民網)

 
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