2024年12月09日-12月13日
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水中のマイクロプラスチックをほぼ除去できる新素材を開発

2024年12月09日

 武漢大学資源・環境科学学院の鄧紅兵教授のチームと華中科技大学の周雪教授のチームが、再利用可能で生分解性の新型オールバイオマス繊維スポンジを開発した。初めて使用した際には、水中のマイクロプラスチックを99.8%吸着することができ、水中マイクロプラスチック除去の新たなソリューションを提供する。研究成果はこのほど、国際的学術誌「Science Advances」に掲載された。新華社が伝えた。

 論文の責任著者である鄧氏は「環境中に大量のプラスチック廃棄物が存在するため、陸地や水環境に入るマイクロプラスチックは、数百年にわたって増加し続けるだろう。われわれは、廃棄されたイカの骨から抽出したキチン(chitin)と綿で作られた新しいオールバイオマス繊維スポンジを開発した。このスポンジは、多孔質構造と豊富な表面官能基を持ち、食品包装や繊維製品、その他の工業製品に含まれる複数の一般的なマイクロプラスチックを吸着できる」と説明した。

 研究チームは、灌漑用水、湖水、海水、池の水という4種類の水源から採取したサンプルを用いてこの材料の性能を評価した結果、吸着能力は水中の無機粒子、重金属、有機汚染物質、微生物の影響をほとんど受けず、実際の水域での安定性が分かった。

 研究によると、この新しいバイオマス繊維スポンジは、最初の吸着サイクルで水中のマイクロプラスチックを99.8%除去でき、5サイクル後も95%以上の除去率を維持し、優れた再利用可能性を示している。

(画像提供:人民網)

 
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中国科学技術ニュース 2024年12月

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