中国海洋石油集団は3日、中国初の海上多層重油熱回収開発プロジェクトである「錦州23-2油田」開発プロジェクトが稼動したと発表した。科技日報が伝えた。
錦州23-2油田は渤海遼東湾の北部海域に位置し、平均水深は約13メートル。主な生産施設は2基の新しい中心処理プラットフォームで、67本の開発井の稼動が予定されており、ピーク時の原油生産量は1日当たり約2600トンと予想される。
今回稼働した熱回収中心プラットフォームは、投影面積が約4500平方メートルで、サッカー場の半分ほどの大きさであり、これまで中国で建設された最大の海上重油熱回収プラットフォームとなる。
同油田は多層砂体重油層で、地下の多層重油層は薄い油層と厚い油層が絡み合っており、従来の技術では開発が難しい。中国海洋石油は、熱回収の指向性開発方法を採用し、多層を単一井で連結し、貯留層を串団子のように連ね、原油の粘度を下げる方法で採掘し、油田の回収率を大幅に向上させている。
(画像提供:人民網)
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