2024年12月09日-12月13日
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長江デルタの「GDP1兆元都市」が9都市に 中国の1/3占める

2024年12月11日

 長江デルタ地域の一体化発展では、「国内総生産(GDP)1兆元都市」が最も注目を集めるキーワードとなっている。上観新聞が伝えた。

 2018年から23年の間に、長江デルタの「1兆元都市」は6都市から9都市に増えた。これは上海、蘇州、杭州、南京、寧波、無錫、南通、合肥、常州の9都市で、中国国内の「1兆元都市」は26都市で、長江デルタ地域が3分の1以上を占めている。

 今年第1~3四半期(1~9月)、長江デルタ3省1直轄市のGDP成長率は5.4%で、全国平均を0.6ポイント上回った。江蘇省の徐州、揚州、塩城の3都市は「1兆元都市」を目指し、達成に向けたタイムテーブルを明確に打ち出している。また、浙江省の温州や紹興なども「1兆元都市」の重要な予備軍だ。

 長江デルタの「1兆元都市」が拡大し続ける理由は何か。長江デルタ一体化発展の恩恵が答えの一つと言えるだろう。長江デルタ地域協力弁公室は4日に記者会見を開き、長江デルタ一体化発展の「業績表」と「目標書」について説明した。

 長江デルタでは研究開発(R&D)費用の投入の割合が18年の2.81%から23年の3.34%に上昇した。グローバルテクノロジークラスターベスト100のうち、上海-蘇州クラスターは18年の11位(この年は上海クラスターのみ)から24年には5位に上昇した。南京クラスターは9位で、初めてベスト10入りした。

 テクノロジーイノベーションと産業のイノベーションの融合が加速する中で、長江デルタの新エネルギー車産業チェーン体系が好事例となっている。現在、中国国内で生産される新エネ車10台のうち、4台は長江デルタ地域で生産されたものだ。

 長江デルタ一体化発展は人々の満足度も高めた。今年6月に長江デルタの3省1直轄市を跨ぐ「スーパー環状線」となる高速鉄道が開通した。今年は池黄(池州-黄山)高速鉄道、杭温(杭州-温州)高速鉄道、宣績(宣城-績渓)高速鉄道が相次いで開通した。長江デルタの高速鉄道営業距離数は7600キロを超え、18年の4150キロから大幅に増加。第14次五カ年計画(2021-25年)期間の終わり頃には8000キロを超えることが予想される。

(画像提供:人民網)

 
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