2024年12月16日-12月20日
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雲南省元謀県、高原種子業の先進地を構築

2024年12月18日

 中国雲南省楚雄イ族自治州元謀県でこのほど、2024雲南・元謀第8回野菜種子業博覧会が開かれた。科技日報が伝えた。

 同自治州では約50年の開発により、約6667ヘクタールの農作物種子生産拠点が完成。野菜育種・栽培面積は約1667ヘクタールで、工場化育苗は10億株、育成したハダカムギ品種は全国チベット族居住地普及面積の80%以上を占める。中国農業大学や中国農業科学院など20以上の大学・研究機関と協力し、30以上の種子業イノベーションプラットフォームと専門家研究拠点を完成させ、独自の知的財産権を持つ218の農作物品種を育成し、種子生産技術特許を32件取得した。

 同自治州の2023年における地域内総生産は1827億400万元(1元=約21円)で、農林畜水産業総生産額の成長率で雲南省トップになった。元謀県は長年にわたり、その恵まれた自然条件を生かし、種子業発展の肥沃な土地になっている。

 金沙江沿いの「天然の温室」とされる元謀県は、寒温帯から熱帯までの7種の農業気候タイプをほぼ網羅している。豊富な光熱資源と優れた自然隔離条件を持っており、貴重な育種拠点と言える。特に金沙江乾熱河谷エリアで生産される種子が充実しており、発芽率が高く、種子の育種期間が短いなどの特徴を持つ。同県は冬季育種拠点の構築やデジタル情報化システム建設など8つの重点プロジェクトの実施により、食料確保と食糧安全保障の維持の面で大きな成果を上げた。

 
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