2024年12月16日-12月20日
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風力・太陽光発電設備容量が12億kW超に 6年以上前倒しで達成

2024年12月19日

 中国国家エネルギー局のデータによると、今年7月末時点における中国国内の風力発電および太陽光発電設備容量は12億600万キロワット(kW)に達し、中国が気候野心サミットで約束した目標を6年以上前倒しで達成した。9月末時点で、風力と太陽光発電の新規設置量は総発電設備の新規設置量の80%以上を占めている。人民日報海外版が伝えた。

 同局報道官の張星氏は「2024年1~3四半期には、中国国内の再生可能エネルギー発電量は前年同期比20.9%増の2兆5100億キロワット時(kWh)となり、全発電量の約35.5%を占めた。うち、風力および太陽光発電量は合計1兆3490億kWhで、第3次産業の電力消費量とほぼ同レベルであり、同時期の都市と農村地域での生活用電力消費量を上回っている」と紹介した。

 中国貴州省黔西南プイ族ミャオ族自治州興義市の橘山街道にある天鵝湾「太陽光・蓄電・充電」一体型モデル充電スタンドでは、屋根の太陽光パネルから発電された電力が地面の蓄電池に継続的に貯められ、新エネルギー自動車の充電スタンドの重要な電力源となっている。

 南方電網貴州興義電力供給局城区分局の朱波氏は「これらの太陽光パネルは1時間当たり100kWh以上の電力を発生させ、3時間で蓄電池をフル充電できる。この充電スタンドは2024年3月15日の稼働後、半年余りの間に1932台分の充電を行った」と述べた。

 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)のフランシスコ・ラ・カメラ事務局長は「中国は近年、世界に向けて低コストな再生可能エネルギー技術を提供している。これが世界の新エネ発電コストを引き下げる一因となった」と指摘した。

 C40都市気候リーダーシップグループのマーク・ワッツ執行役員は「中国を離れてわずか1年間だが、再び中国に戻ったとき、道路上で見られるクリーンエネルギー車両の数が大幅に増加していたことに驚いた。現在、世界中の太陽光と風力への投資の半数以上が中国で行われており、中国は気候危機に対処する上で、他の国よりも顕著な進展とリーダーシップを示している」と語った。

(画像提供:人民網)

 
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