中国浙江省杭州市政府新聞弁公室と同市科学技術局は19日、同市のハイテク産業付加価値が2882億元(1元=約22円)となり、過去最高を更新したと明らかにした。中国新聞網が伝えた。
同市科学技術局の楼秀華局長は「今年1~10月における市内の一定規模以上(年売上高2000万元以上)の工業企業の研究開発費が前年同期比3.2%増の682億5000万元、1~11月の技術取引額が1249億元で、いずれも浙江省トップだった」と紹介。「1~11月の同市のハイテク産業付加価値は2882億元で、一定規模以上の工業企業に占める割合は72.33%となり、過去最高を更新した」と述べた。
杭州市では企業の技術イノベーションの主体的地位を強化し、未来産業を育成し、発展させている。
科学技術企業の段階的育成システム構築では、経済の質の高い発展を推進するために14の科学技術イノベーション政策を策定。研究開発関連の科学技術保険・補助金や企業研究開発本部の報奨金など具体的な措置を打ち出し、科学技術関連の企業支援資金16億2000万元を投入した。
現在、杭州市は浙江省の科学技術「小巨人」企業(高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つテクノロジーイノベーション中小企業)70社、浙江省の科学技術リーディングカンパニー34社を認定しており、いずれの数も浙江省トップとなっている。2024年には新たに国家ハイテク企業2500社以上が認定される見込みだ。
企業研究開発機関のイノベーションマトリックスを構築するため、同市は企業研究開発機関の建設を継続的に深化させ、企業の研究開発投資の拡大を支援している。浙江省重点企業研究院、浙江省企業研究院、浙江省企業研究開発センター、杭州市企業研究開発センターの新設申請を行い、企業のイノベーションレベル向上をさらに推進している。
杭州市には現在、浙江省重点企業研究院149カ所、浙江省企業研究院695カ所、浙江省企業研究開発センター2234カ所、杭州市企業研究開発センター4266カ所が存在する。