中国工業・情報化部(省)のデータによると、中国のソフトウェア開発者数は940万人以上となり、オープンソース参加者数のランキングで世界2位となった。中央テレビニュースが伝えた。
中国で開発されたオープンソース鴻蒙(Harmony)は、インテリジェント端末装置のオペレーティングシステム(OS)のフレームワークとプラットフォームを構築し、IoE(インターネットで全てのものをつなぐこと)の実現を加速させている。オープンソース鴻蒙の基盤とサポート能力は、過去約2年間で急速に成熟している。
バージョン1.0は700万行のコードだったが、バージョン5.0は1億2000万行のコードまで拡大。システム能力の大幅な向上は、ライセンス契約の遵守を前提に、ソースコードを使用、修正、さらには再リリースし、更新を重ねている数百人のソフトウェア開発者に依存している。
現在、70以上の機関がオープンソース鴻蒙のエコシステムに参加し、8100人以上がコード提供に参加している。中国インターネット協会副理事長で伏羲智庫主任の李暁東氏は「中国は世界最大のソフトウェア開発国の一つであり、世界のソフトウェア開発者の約3分の1を占めている。これは中国が過去20年間、ソフトウェア開発とソフトウェア工学分野の人材育成を強化した結果であり、中国の将来のデジタル産業発展のための人材基盤でもある」と述べた。
現在、世界中の新興経済国がオープンソースエコシステム建設に投資している。「グローバル・オープンソース・エコシステムインサイト報告書(2024年)」によると、世界のオープンソースソフトウェアプロジェクトは着実に成長しており、総規模は4億件を超えている。世界のオープンソースソフトウェアプロジェクトの活発度ベスト100のうち、中国のオープンソースソフトウェアプロジェクトが17%を占め、第2位となっている。現在、世界で新たに立案されたソフトウェアプロジェクトの70%以上がオープンソースモデルを採用しており、統計によると、オープンソースソフトウェアがなければ、企業の研究開発コストは現在の3.5倍になるという。