2025年01月14日-01月17日
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中国、リチウム埋蔵量が世界2位に

2025年01月15日

 中国自然資源部(省)中国地質調査局は8日、中国のリチウム鉱床探査で重要なブレークスルーがあり、中国のリチウム埋蔵量が世界全体の6%から16.5%へと増加し、順位も6位から2位に上昇したと明らかにした。新華社が伝えた。

 未来の「金属の王」とも言われるリチウムは、現代社会で極めて重要な役割を果たしている。新エネルギー車やエネルギー貯蔵システム、モバイル通信、疾患治療、原子炉燃料などにおいて、リチウムは重要な元素であり、人々の生活と密接に関係している。

 西昆侖-松潘-カンゼで新たに発見された全長2800キロのスポジュメン型リチウム鉱床は、リチウム鉱資源の種類と分布範囲を豊富にし、開発と利用の新たな方向性を形成した。これにより、中国ではリチウム埋蔵量は今後さらに増加する見込みだ。

 スポジュメン型リチウム鉱床以外にも、塩湖リチウム資源の開発も進展している。塩湖リチウムは開発コストが低く、汚染が少ないという特徴を持つ。青蔵高原(チベット高原)の塩湖におけるリチウム資源量が大幅に増加したことで、中国は南米のリチウムトライアングルや米国西部に次ぐ、世界3位の塩湖型リチウム資源拠点となった。

 さらに、リチア雲母からリチウムを抽出する技術的課題も克服し、リチア雲母の利用効率と経済性が向上した。

 
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