中国交通運輸部(省)運輸サービス司の責任者である高博氏は8日、「2024年11月末時点で、中国の高速道路サービスエリア(SA)における充電設備の設置率が23年末の85%から97%へと上昇した。一部の高標高SAを除き、ほぼすべてのSAで設置されている」と述べた。中国新聞網が伝えた。
今年の「春運」(春節期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)は自家用車による移動が引き続き主要な手段となり、延べ72億人に達する見込みだ。
高氏は8日に行われた国務院新聞弁公室の記者会見で「交通運輸部門は各地方に対し、道路沿線の充電インフラの整備を急ぐよう指導している。また、重要な祝日・連休に充電が集中するSAの調整・保証メカニズムを構築し、新エネ車の充電ニーズを最大限満たしている。24年11月末時点で、中国の高速道路SA(駐車場を含む)に設置された充電ポールは23年末比1万2100本増の3万3100本、充電駐車スペースは同1万6000カ所増の4万9300カ所となっている」と述べた。
高氏は「全国の高速道路SAでは120キロワット(kW)以上の急速充電設備が広く使用されている。浙江省や江蘇省、広東省などは600~800kWの超急速充電スタンドを建設し、短時間の急速充電ニーズを極力満たしている。さらに、四川省や湖南省、新疆ウイグル自治区などでは、移動式充電ロボットを高速道路SAに導入し、『人がポールを探す』から『ポールが人を探す』への転換を実現した」と説明した。