2025年01月20日-01月24日
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300MW級圧縮空気エネルギー貯蔵プロジェクト、フル容量の発電を開始

2025年01月20日

 中国湖北省応城市にある300メガワット(MW)級圧縮空気エネルギー貯蔵モデルプロジェクト「エネルギー貯蔵1号」で9日、でフル容量の系統接続と発電が開始された。年間発電量は5億キロワット時(kWh)で、標準炭消費量を15万9000トン、二酸化炭素排出量を41万1000トン削減する見込みだ。新エネルギー発電の変動性、間欠性、ランダム性に効果的に対応でき、電力網の安全で安定した運営と新エネルギー利用において重要な役割を果たす。人民網が伝えた。

 中国では現在、新型エネルギー貯蔵技術のイノベーションが続いている。国家エネルギー局がこのほど発表した「新型エネルギー貯蔵・系統接続・調整運用の促進に関する通知」によると、新エネルギーの開発・利用や電力システムの安全で安定した運営促進などの面で、新型エネルギー貯蔵の役割が徐々に現れ始めている。同局は2024年に56件の新型エネルギー貯蔵試行モデルプロジェクトリストを発表したが、うち11件は圧縮空気エネルギー貯蔵ロードマップだった。

 業界関係者によると、圧縮空気エネルギー発電所は空気を利用して発電を行うもので、電力消費量が少ない時間帯に余剰電力でコンプレッサーを駆動し、空気を圧縮して塩洞窟や人工坑道などの密封ガス貯蔵庫に注入する。空気の圧縮により生じる熱は、熱水や溶融塩などの形で地上の蓄熱タンクに貯蔵する。電力消費のピーク時に、地下ガス貯蔵庫から高圧空気を放出し、蓄熱タンクから熱を放出する。高圧空気は加熱された後に大きな膨張力を持つようになり、空気タービン発電機を駆動し、電気エネルギーを発生させ、電力網に電力を供給する。

 中国エネルギー建設集団有限公司の首席専門家を務める数科集団党委員会書記で董事長の万明忠氏は「同モデルプロジェクトの単体出力は300MW級、蓄熱容量は1500メガワット時(MWh)だ。地下空気貯蔵庫は70万立方メートル、球形タンクの単体容積は3500立方メートルに達し、エネルギーを毎日8時間貯蔵し、5時間放出する。持続時間の設定は中国の電力システムの1日の変動サイクルと一致する。耐用年数は30年以上で、中国が研究開発・設計した独自の知的財産権を持つ圧縮空気エネルギーの革新的成果となる」と説明した。

(画像提供:人民網)

 
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