中国チベット自治区ティンリ県ツォゴ郷を訪れると、ソーラーパネルを屋根に載せた仮設施設があった。これは被災者の住まいではなく、清潔な水と飲み水を提供するための施設だ。
地震発生前、この地域の住民は井戸を掘って地下水を利用するのが一般的だった。しかし、地震の影響で多くの井戸が損壊し、水質も一定の影響を受けた。
これを受けて、水利部(省)と中国電力建設集団は最新のスマート浄水プラットフォームを緊急投入した。このプラットフォームは太陽光発電を利用した逆浸透ろ過技術で地表水を飲み水へと浄化でき、約5000人分の需要を満たせる。
同プラットフォームの「スマートさ」はIoT(モノのインターネット)技術にある。中国電建装備集団河北電力装備有限公司の宋保良氏は「プラットフォームは通常、自動運転し、データは水利部門とリアルタイムで共有され、アラームを発出することができる。これにより、維持管理コストが大幅に削減される」と説明した。
プラットフォームは厚手の素材や加熱テープなどを使用しており、高標高・極寒地域の特殊な環境にも対応できる。
(画像提供:人民網)