2025年01月20日-01月24日
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中国のゼブラフィッシュ、今年も宇宙へ

2025年01月23日

 中国上海市でこのほど、中国宇宙ステーションの宇宙応用システムに関する科学と応用の進捗状況説明会が開かれ、ゼブラフィッシュが今年も宇宙に行き、宇宙環境が脊椎動物の筋肉や骨格の発育に与える影響に関する研究を支援することが分かった。新華網が伝えた。

 同説明会は中国科学院宇宙応用工学・技術センターが主催した。中国科学院水生生物研究所の王高鴻研究員は「ゼブラフィッシュは小型の熱帯淡水魚で、そのゲノムはヒトゲノムと70%以上の類似性を持っており、生命科学、健康科学、環境科学の研究における重要なモデル動物として『水中のマウス』と呼ばれている。2024年4月には4匹のゼブラフィッシュと4グラムの金魚藻が入った『天宮水族箱』が、有人宇宙船『神舟18号』の宇宙飛行士3人と共に中国の宇宙ステーションに入り、実験モジュール『問天』の生命・生態キャビネットに設置されて宇宙実験が行われた」と説明した。

 科学者は中国で初めて軌道上に構築されたセルフ循環型水生生態系内のゼブラフィッシュと金魚藻を使い、生物圏の物質循環のシミュレーションを行い、水生生態系における気体のバランスと長期的な安定運営を確保した。同生態系は宇宙ステーション内で43日にわたり安定的に運営され、水生生態系の軌道上運営における世界最長記録を更新した。

 王氏は「初めて中国の宇宙ステーションに入ったゼブラフィッシュは生活環境を維持し、軌道上での産卵にも成功した。これは軌道上で構築したセルフ循環水生生態系が、ゼブラフィッシュを使って宇宙飛行士の健康状態を研究する実験プラットフォームになれることを物語っている。ゼブラフィッシュは今年再び宇宙に向かう予定で、6匹のゼブラフィッシュと6グラムの金魚藻が、宇宙ステーションの第2の天宮水族箱に入る予定だ。科学者はゼブラフィッシュを使って、微小重力が脊椎動物の筋肉や骨格のタンパク質合成に与える影響を重点的に研究する」と語った。

(画像提供:人民網)

 
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