2025年01月20日-01月24日
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中国国家宇宙実験室、今後10~15年で千件以上の研究を実施

2025年01月24日

 中国宇宙ステーションの宇宙応用システムに関する進展状況説明会がこのほど、上海市で開催された。中国有人宇宙飛行プロジェクトの宇宙応用システム総合機関である中国科学院宇宙応用工学・技術センターが「中国の宇宙ステーションは国家宇宙実験室として、今後10-15年の運用期間中に千件以上の研究を実施するとともに、科学普及と国際協力を積極的に実施する予定だ」と明らかにした。中国新聞網が伝えた。

 中国の院士(アカデミー会員)100人および専門家1000人以上が長年にわたって検討を重ねた結果、宇宙生命科学・人体研究、微小重力物理科学、宇宙天文学・地球科学、宇宙新技術・応用の4つの主要分野に関する32の研究テーマを含む宇宙ステーション応用研究システムが制定された。うち微小重力物理科学には、宇宙材料科学、微小重力流体・熱物理、微小重力燃焼科学、微小重力基礎物理などの研究が含まれる。

 また、中国の宇宙ステーションには、生命生態学や生物工学、流体物理、二相流体、燃焼科学、無容器静電浮遊、高温材料、超低温原子物理、高精度時空間計測、科学グローブボックス、可変重力実験、オンライン保守・調整など、世界の先進的な20種類以上の船内科学実験キャビネットと3つの船外暴露実験用プラットフォームを備えている。さらに、2メートル口径の宇宙望遠鏡をはじめとする複数の研究設備の開発も進行中だ。

 現在、中国の宇宙ステーションでは、180件を超える科学と応用プロジェクトが軌道上で実施されている。2トン近い実験モジュールやユニット、サンプルが軌道上に輸送され、100種類近い宇宙科学実験サンプルが地上に輸送された。中国の宇宙ステーションプロジェクト各分野の科学チームはこれまでに265テラバイト(TB)を超える科学データを取得し、計500本以上の高水準な研究論文を発表。150件を超える特許を取得している。

 
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