中国山東省生態環境庁の徐本亮チーフエンジニアは11日の記者会見で、「エネルギー消費や炭素排出量の多い山東省では2024年末現在、計323の主要排出事業者が全国炭素市場の取引に参加している。炭素排出枠の累計購入量は1億100万トン、取引額は58億3200万元(1元=約21円)、累計販売量は1億3300万トン、取引額は84億7200万元で、取引量と取引額ともに中国国内でトップだった」と説明した。中国新聞網が伝えた。
同省では炭素削減の課題に取り組むとともに、新エネルギーと再生可能エネルギーの開発に注力し、「二多」(エネルギー消費量が多い、炭素排出量が多い)プロジェクトの炭素排出削減・代替を実施している。24年末までに累計100件の「二多」建設プロジェクトを審査し、削減・代替措置により炭素排出量を約1000万トン削減した。
このほか、気候変動に対応するため、島嶼国との協力・交流を深めており、「国際ゼロカーボンアイランドアライアンス」の設立を提案し、「長島国際ゼロカーボンアイランド」の構築を進めている。
煙台市の李金濤副市長は「長島国際ゼロカーボンアイランドの建設は全域における車両管理、新エネルギー路線バスの運行、クリーン暖房供給の代替、生活ゴミの分別及び汚水処理のカバーを実現している。一部企業は『ゼロカーボンアイランド』協力の新たな可能性を積極的に探り、インドネシアやマレーシアでの投資・事業拡大を進めている」と述べた。