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複数の都市が競い合う中国の「AI都市」構築

2025年02月25日

 中国発の大規模言語モデル「DeepSeek(ディープシーク)」により、その開発企業の所在地である浙江省杭州市が脚光を浴びている。だが、中国国内で「人工知能(AI)都市」の構築に着目している都市は1カ所にとどまらない。中国新聞網が伝えた。

 北京市もその1つだ。公式発表によると、北京には現在、AI関連企業が2400社以上あり、コア産業の規模は3000億元(1元=約21円)を上回っており、包括的な産業チェーンを形成している。今年の北京市政府活動報告によると、北京で登録・発表された大規模言語モデルは105種類あり、この数は中国国内でトップとなっている。

 AI分野の競争において、広東省深圳市には大きな優位性がある。それは「AIをどのように利用するか」を熟知しているということだ。

 深圳市はこれまでに「『都市+AI』応用シーンリスト」を4回発表し、都市ガバナンスや公共サービスなど、200近い応用シーンをカバーしたほか、市民向けサービス、企業向けサービス、都市運営、重点産業の活性化などをカバーする包括的なシーン建設システムを構築している。

 データを見ると、2024年末現在、深圳市のAI産業の規模は前年比約35%増の3600億元に達し、AI企業は2800社を超えた。

 同じくAIの発展に注力する都市には上海市がある。24年における同市のAI産業規模は7%以上増の4000億元に達し、第14次五カ年計画(2021-25年)の目標を前倒して達成した。

 24年末現在、上海では計60種類の生成AIサービスの大規模言語モデルが開発され、この数は中国国内で2位となっている。特定分野向けのアプリケーションを示す生成AIアプリの登録数は68種類で、国内1位だった。

 このほかにも複数の都市がAI分野の事業展開を加速させており、各方面で資源配置を強化している。

 
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