中国湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州の恩施大峡谷に最近登場したパワードスーツ「登山支援ロボット」がネット上で注目を集めている。利用した観光客は「ロボットを装着すると、山を登る足取りがすごく軽い」などの声を寄せている。江蘇新聞が伝えた。
同風景区の職員は「大峡谷のような険しい山がある風景区を観光すると、疲れて足がへとへとになるというのが、観光客に共通の悩みの種だった。観光客、特に高齢の観光客の要望を総合的に検討し、この登山支援ロボットを導入することにした。先週から試験的にレンタルが始まったが、予想を上回る注目が集まっている」と説明した。
職員によると、登山支援ロボットは重さわずか1.8kgで、3~5時間の連続使用が可能。1回の充電で2つのバッテリーがアシストできる走行距離は約14kmとなる。今後、レンタルが始まると、料金は1時間30~40元(1元=約21円)になる予定だ。また、ロボットを少しだけ体験してみたいという観光客のために、長い坂や長い階段の区間に9.9元の体験プランを設けることも検討しているという。
今年の春節(旧正月)期間中、山東省泰安市の泰山が導入した「登山支援ロボット」が注目を集めた。報道によると、それは深圳市の企業が開発したもので、湖北省の恩施大峡谷風景区が導入したロボットもこの企業が開発した製品となる。
ネットユーザーが登山支援ロボットの安全性に対し懸念している点について、同企業のスタッフは「これらの製品はパワードスーツなので、装着している人が動いた時だけ作動し、動かなければ作動することはない。使用者が転がるなどしない限り、その行動に直接影響を与えることはない。安全性では、機械とデジタルのセーフティリミットを設けることで、二重の安全対策が講じられている。今回風景区に導入されたのは企業向け製品で、今後はECプラットフォームで一般ユーザー向け製品の販売も始まる予定だ」と述べた。
(画像提供:人民網)