中国天津市は今年、卓越レベルスマート工場10カ所以上を含む100以上の先進レベルスマート工場と10カ所の5G完全接続工場を育成し、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を持続的に推進する。19日に同市政府新聞弁公室が明らかにした。新華社が伝えた。
スマート工場とは一般的に、スマート製造装置と産業用ソフトウェア・システムを導入することで、生産設備と情報システムの相互接続を推進し、事業モデルや企業形態のイノベーションを進めるもので、製品のライフサイクル全体、生産・製造のプロセス全体、サプライチェーンの全段階にわたる統合的な最適化と全面的な効率向上を行う新型工場を指す。
工業・情報化部(省)などの6部門は24年10月に通知を出し、スマート工場の段階的な育成体制を構築し、基礎レベル、先進レベル、卓越レベル、フラッグシップレベルの4レベルに分けてスマート工場を段階的に育成することを明確にした。
天津市はここ数年、デジタル化・スマート化による活性化を堅持し、デジタル経済と実体経済の深い融合の推進を加速させている。これまでに累計で400カ所のスマート工場とデジタル化作業場を育成しており、うち9カ所が中国最初の卓越レベルスマート工場に選ばれた。国家レベル14カ所を含む25カ所の5G完全接続工場を建設しており、66カ所のハイレベル製造業DXサービスプロバイダーを育成した。
同市工業・情報化局の尹継輝局長は「市は今後、スマート工場の建設、重点産業の『1産業1プラン』DXガイドラインの策定、トランスフォーメーションサービスプロバイダー資源プールの充実化などを通じ、企業、産業、エリアのスマート化を統一的に推進する」と述べた。