2025年03月03日-03月07日
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浙江省寧波市でドローン操縦士の育成や訓練基地の建設が加速

2025年03月04日

 中国浙江省寧波市江北区の低空科学技術イノベーション拠点では、小型ドローンや中型ドローン、農業散布ドローン、練習機などが並べられ、ドローン操縦士の訓練が行われている。中国新聞網が伝えた。

「00後(2000年代生まれ)」の受講生である彭冠文さんが操縦する1機のドローンが離陸し、定点浮遊や水平8の字飛行、離着陸などを行った。彭さんによると、ドローンの業界は将来性が高く、ドローン操縦士の賃金・待遇も良いので、今年の春節連休後に受講を決めたという。

 同拠点の責任者である倪俊傑さんは「市場ニーズの急増を受け、当社は昨年より4カ所の訓練拠点の運用を始め、現在も新たな訓練拠点の建設先を探している。2024年11月より、当校はすでに1000人以上に対してトレーニングを実施しており、その数は増え続けている」と説明した。

 受講生のスキル修得度と希望に基づき、同拠点は映画・テレビの空撮や、測量・モデリング、農薬散布、緊急救援、電力・河川巡回点検などの分野で就職を支援している。

 倪さんは「当社は2022年に寧波大学と協力し、ドローン学院を共同で設立した。消防や公安、緊急救援などの分野のドローン操縦人材を育成すると同時に、科学研究プロジェクトを通じてドローン飛行制御プラットフォームを立ち上げ、応用の効果を高めている」と語った。

 データによると、中国ではドローンを活用した企業が1万7000社を超え、登録済みのドローンは200万機以上となっている。関係部門の試算によると、中国のドローン操縦士の不足は現在100万人に上り、ドローンの「資格取得ブーム」が起こっている。

 
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