2025年03月03日-03月07日
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26億人の巨大消費市場! 大手が次々とスマートグラス開発に乗り出す

2025年03月06日

 中国で最近、スマートグラスをかけたエンジニアが、グラスに浮かび上がる原稿を見ながらスピーチする動画が大きな話題となっている。中国新聞網が伝えた。

 新しい人工知能(AI)の技術が駆使され、スマートグラスの機能もより多様になっている。例えば、講習を聞いている時のリアルタイム言語翻訳表示やメモ、道路を走行している時のナビの表示と道路情報のチェック、料理をしている時のレシピ検索や表示、さらにはデリバリーの注文など、オフィスや学習、娯楽などさまざまな消費シーンをカバーするようになっている。

 統計によると、2024年、世界で販売されたスマートグラスは298万3000本だった。今年は、市場が爆発的成長を遂げ、販売数は前年の5倍以上になり、市場は1000億元(1元=約21円)規模に達すると見込まれている。市場が急激に拡大しているのを受け、アップルやグーグル、華為(ファーウェイ)、小米(シャオミ)など中国内外のメーカー40社以上がスマートグラスの開発に取り組んでおり、その製品は50種類以上に達する見込みだ。

 AIの機能を普通のメガネに搭載して、スマート体験を実現することもでき、多くのテクノロジー企業が従来型のメガネメーカーとの連携を強化するようになっている。

 北京市内のメガネ販売店に足を運ぶと、店内の目立つ位置にスマートグラスが並べられ、多くの消費者が関心を寄せていた。その外観は従来型のメガネを変わらないものの、フレームにチップやスピーカーといった部品が搭載され、音楽を聴いたり、ナビを利用したりできる。

 専門家は「現在、スマートグラスは、技術の模索から商品化へとシフトする急速な発展段階に突入している。今後は、医療や工業、教育といったさまざまな分野で幅広く応用されるようになるだろう」と予測した。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

 
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