2025年03月17日-03月21日
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堤高が最も高い揚水発電所、第1期の発電開始

2025年03月17日

 中国江蘇省鎮江市にある堤高が世界で最も高い揚水発電所の国家電網江蘇句容揚水発電所で10日、3号機が系統接続し発電を開始した。これにより、すでに運転を開始している1号機と2号機と合わせ、同発電所第1期の発電機3台すべてが稼働した。新華社が伝えた。

 同発電所は上部貯水池の堤高が182.3メートルで、世界で最も高い揚水発電所ダムとなっている。現在の系統接続発電容量は67.5万キロワット(kW)で、電力需要が低い時間帯には下部貯水池から上部貯水池へと水を汲み上げ、位置エネルギーとして蓄え、電力需要が高まる時間帯にはその位置エネルギーを電力に変換して電力網へ供給する。

 句容揚水発電所は2017年3月に着工。22.5万kWの可逆式水車発電機を6基設置する計画で、総設備容量は135万kWとなる。国家電網鎮江電力供給公司発展部の王晨暉部長は「年末までに全機稼働すれば、年間揚水電力量は18億キロワット時(kWh)、年間発電量は13億5000kWhに達し、供給電力は約36万世帯の年間消費電力量を満たすことができる」と説明した。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

 
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