中国の北京経済技術開発区にある博大公園でこのほど、「巡回警備・広報」と書かれたロボット犬が自動運転パトカーと共に巡回警備を行った。北京日報が伝えた。
これは同開発区がこのほど導入した次世代スマート巡回システムで、レベル4の自動運転車両と有人パトカー、産業用スマートロボット犬が巡回に参加している。
スマートロボット犬は四足歩行のバイオミメティック設計を採用。頭部にはマルチスペクトルカメラと探照灯セットを搭載し、工業的質感と未来のテクノロジー感を兼ね備えている。単体重量は約65キロで、俊敏な動きと高い機動性を持つ。
猟犬に似た外観を持つこのスマートロボット犬は、IP67等級の防塵・防水性能と4時間の連続稼働能力を備えており、暴風雨や高温などの極限環境にも対応できる。背部のモジュール設計により防爆装置やガス検知器などの機器を迅速に装着でき、巡回警備や爆発物処理などの任務にも柔軟に対応できる。
ロボット犬は、5Gネットワークを介して自動運転車両とリアルタイム連携し、地上での巡回警備を担当。自動運転車両が物資補給とデータ伝送を提供することで、「前方偵察+後方支援」の効率的な協力体制を形成する。関係者は建物内や地下空間など、自動運転パトカーがアクセスしにくい場所での活躍に期待を寄せている。
自動運転車両は360度パノラマ雲台と高精度センサーを搭載し、スマートシティ動画システムに接続することができる。これにより、空中と地上のネットワークが連動する3次元監視・管理ネットワークが形成され、同開発区全体で24時間体制の巡回警備が実現した。
(画像提供:人民網)