中国国家統計局がこのほど発表した2024年国民経済・社会発展統計年報によると、同年の国内総生産(GDP)1万元(1元=約21円)当たりの二酸化炭素(CO2)排出量(速報値)は前年比3.4%低下した。新華社が伝えた。
同年報によると、2024年にモニタリングを行った地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の都市339カ所のうち、大気質が基準を満たした都市は65.5%、基準未達の都市は34.5%だった。国家地表水評価断面3641カ所のうち、水質が優良(Ⅰ~Ⅲ類)の断面の割合は90.4%で、Ⅳ類が7.8%、Ⅴ類が1.2%、劣Ⅴ類が0.6%だった。
24年における水力発電や原子力発電、風力発電、太陽光発電などのクリーンエネルギー発電量は、前年比16.4%増の3兆7126億キロワット時(kWh)だった。主要企業の単位当たりの総合エネルギー消費量は0.8%減、単位当たりの合成アンモニア総合エネルギー消費量は1.2%減、1トン当たりの鉄鋼消費量は0.1%減、単位当たりの電解アルミニウム総合エネルギー消費量は0.2%減となった。また1kWh当たりの火力発電における標準炭消費量は0.2%減少した。速報値の計算では、原料用エネルギーと非化石エネルギーの消費量を差し引いた全国の単位GDP当たりのエネルギー消費量は3.8%減少した。中国国内のCO2排出権取引市場における割り当てられたCO2排出枠の取引量は1億8900万トン、取引額は181億1000万元だった。