江西農業大学の付東輝研究員チームが11年間に及ぶ研究の末、「カラフルな菜の花」を次々と誕生させており、その花色は75種類に達している。科技日報が伝えた。
研究チームは、中国四川省什邡(しゅうほう)市の上級農業技術者である李孝楠氏が提供した花粉を基に、優良品種との交配や戻し交配、自家受粉などの方法を用いて、異なる花色の遺伝子を再構成することで、菜の花の色のバリエーションを絶えず更新。今年、新たに5種類の花色(褐色の大きな斑、烏梅紅、極水ピンク、極凍紅、深肉ピンク)を選定・育成したことにより、2024年の70種類から75種類に増加した。また、24年時点で安定していた36種類の花色に加え、今年新たに6種類(ローズレッド、深水ピンク、ピンク、ダークレッド、純白で明るい、極紅)が追加され、安定した花色は42種類となった。
付氏は「カラフルな菜の花から採れる菜種油は、香りが豊かで濃厚な風味があり、さらに高濃度の神経酸を含んでいる。それは1.0~1.6%にもなり、通常の菜種油(0.05%)と比べてはるかに高い含有量だ。神経酸には神経の修復作用があり、主にアルツハイマー病や脳卒中の後遺症、脳性麻痺、顔面神経麻痺、神経衰弱などのリハビリにも使われる。また、江西省婺源や陝西省漢中、雲南省羅平、湖北省荊州などの地域では、菜の花経済が急速に発展しており、さまざまな花色の品種の選定・育成し、観光地との協力を通じて新たな観光商品の開発を進めている」と説明した。
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