留学帰国者イノベーション起業フォーラムが3月30日、2025中関村フォーラム年次総会で開催された。フォーラムで発表された「北京留学帰国者青書」によると、北京の留学帰国者は科学技術、経済、教育などの業界に集中し、科学技術関連従事者の割合が最も多く20.84%となっている。中国新聞社が伝えた。
経済関連従事者の割合は19.5%、教育は17.8%、専門サービスは13.2%だった。
北京市欧米同学会は2024年4月から25年1月にかけて、教育部(省)留学サービスセンターと北京海外学人センターの支援を受け、グローバル化シンクタンク(CCG)と共同で北京留学帰国者の状況に関する調査を実施した。
調査データによると、現在就業状態にある北京留学帰国者のうち60%が人工知能(AI)などの新世代情報技術、医薬・ヘルスケア、スマートコネクテッドカー、グリーンエネルギー・省エネ・環境保全、未来型製造などの新たな質の生産力または新興産業分野に属する。また、イノベーション・起業中の北京留学帰国者の80%以上が新たな質の生産力または新興産業分野に属している。
青書によると、留学帰国者が北京でのイノベーション・起業を選んだ重要な理由は、北京の発展のポテンシャルへの評価が多く、他には「家族と団らんしやすい」「北京が持つ市場のチャンス」「イノベーション・起業資源が豊富」「イノベーション・起業環境が優れている」などが挙がった。これは国際科学技術イノベーションセンターとしての北京の市場優位性と資源支援が、起業にとって魅力的であることを示している。
青書によると、教育部(省)が発表した全国留学帰国者データとグローバル化シンクタンクの調査による北京の留学帰国者の割合をもとに、調査データと合わせて計算したところ、24年末現在で北京で勤務・生活中の留学帰国者数は122万8500人に達している。うち、修士号取得者は59.44%で、博士号取得者は15.86%となっている。