中国の有人宇宙船「神舟19号」の宇宙飛行士チームが宇宙ステーションに滞在してから150日間以上が経過した。宇宙飛行士の蔡旭哲氏、宋令東氏、王浩沢氏は心身ともに良好な状態にあり、宇宙科学実験や試験作業が順調に進んでいる。中央テレビネットが伝えた。
中国有人宇宙プロジェクト弁公室は6日、軌道上の映像を公開した。宇宙飛行士チームは部品やモジュールの船外総合試験装置の船内移動、サンプル回収、組立試験、2回目の船外移動などの作業を実施した。同プロジェクトで得たパラメータや軌道上の特性データは、高性能宇宙応用部品の研究開発に重要なデータ支援を提供する。
宇宙飛行士はこのほか、計画に基づき宇宙ステーションにおける配管検査ロボットの軌道上実証実験を行い、換気ダクト内の画像検査を可能にした。これにより、宇宙ステーションにおける配管自動検査の技術的基礎を固めた。
宇宙医学実験の分野では、宇宙飛行士チームは採血や遠心分離などの作業を実施した。地上の研究者は送られてきた血液サンプルを利用し、骨代謝の相互制御、宇宙のリズムと睡眠など複数の実験研究を今後行う。宇宙飛行士チームはさらに、眼球運動計測装置などにより眼球運動データを取得し、宇宙の微小重力環境における人間の関係認知に関する法則性とその神経基盤を研究する。
宇宙飛行士3人はこれまでに3回の船外活動を完了した。計画によると、3人は5月1日頃に地球に帰還する。
画像は人民網日本語版(CCTV提供)より