中国重慶市万州区の長江横断送電線敷設作業現場で7日、大型ドローンがパイロットロープを搭載してN5193号鉄塔付近から離陸し、935メートルの長江を越え、対岸のN5192号鉄塔の作業員の手元まで飛行した。これは中国西南地域で大型ドローンが超高圧送電プロジェクトの送電線敷設作業に応用された初の事例となった。中国新聞網が伝えた。
金上~湖北省±800キロボルト(kV)超高圧直流送電プロジェクトは、中国の「西電東送」(西部地域で発電した電気を東部地域に送電)戦略における重点プロジェクトだ。このプロジェクトの重慶区間渝2工区では、新たに266基の鉄塔が建設され、送電線の総延長は129.092キロに及ぶ。
今回の長江横断送電線敷設は最終段階の作業で、10日以内の完了が見込まれている。完了すれば、重慶区間の220.9キロが完全に接続される。
重慶市送変電工程有限公司施工プロジェクト部の賀君サブマネージャーは「大型ドローンによるパイロットロープの展開作業は、1時間で4本を展開可能で、安全を確保しつつ、施工プロセスも最適化されている。従来の小型ドローンを使用した場合と比較すると、送電線敷設時間を30%以上短縮できる」と説明した。
金上~湖北省±800kV超高圧直流送電プロジェクトは、中国初の大型水力・太陽光補完型完全クリーンエネルギーによる地域間直流送電ルートであり、2025年の完成と稼働が予定されている。稼働後、年間約400億キロワット時(kWh)の電力を華中地域に送電でき、電力の安定供給の面で重要な役割を果たす。また、年間1700万トン以上の石炭消費を代替可能で、華中地域のグリーン電力の割合を大幅に高め、より広範囲な電力資源の最適化配置を促し、国家エネルギー戦略の実施とエネルギートランスフォーメーションの推進に貢献する。

(画像提供:人民網)