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宇宙を旅したサクラの種子が引き渡し

2025年04月16日

 中国の「実践19号」回収型技術試験衛星に搭載されて宇宙を旅した雲南省玉渓市華寧県の冬桜の種子が11日、華寧県で引き渡された。これはサクラの宇宙育種が重要な一歩を踏み出したことを示している。中国新聞網が伝えた。

 2024年9月27日、回収型技術試験衛星「実践19号」が酒泉衛星発射センターからキャリアロケット「長征2号D」を使って打ち上げられた。衛星は10月11日に内モンゴル東風着陸場に無事帰還した。この時に、雲南万家紅園芸有限公司が厳選した220グラム(1800粒)の雲南冬桜の種子も帰還した。

 同社の王雲賦董事長は「宇宙を旅した冬桜の種子については今後、播種・育成を通じて、より大きな花びら、より長い開花期、より鮮やかな花色、より強い耐性を持つ優良なサクラ品種を選定し、その普及栽培を行う」と説明した。また、プロジェクト協力機関のチームと連携し、形態学や細胞学、生理生化学的検査、分子生物学などを利用して変異植株を研究し、適した栽培地域や環境を特定することで、大規模な普及栽培の科学的根拠を提供するとしている。

 王氏は「3年後には新たなサクラの品種選定が可能になる見込みだ。将来的には、より美しいサクラの品種が咲き誇り、私たちの生活に彩りを添えてくれるだろう」と語った。

(画像提供:人民網)

 
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